某書の「ぉゎりに」没原稿
2023/06/07
以下は某書籍の「ぉゎりに」に挿入しようとして、取りやめた文章である。
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読者の皆さんからの声にはいつも支えられている。
「通説が覆り痛快でした」「それまで白黒にしか見えなかった合戦のイメージがカラーになった」「▲▲▲▲の菩提寺におかしなアンチがくるのに悔しい思いでいましたが、あなたのおかげで気が晴れました」「○○○の書状からその肉声が聞こえるようになりました」というような感想に勇気づけられたことがある。
本書のご感想は編集部で受け付けている。
ただ、「博物館で井筒女之介の肖像画を眺めていたら、私に向いて『見つけてくださってありがとうございます』と話しかけてくれました❤︎」とか「城の近くにあるコンビニに立ち寄ったら、女性店員が俺の頭をチラチラ見ながら、『駄馬駄馬珈琲』と『いまがわ焼き』と『諏訪シロップ』と『吉良義安プラモデル』のバーコードを機械に読ませていたんです。暗号が読めるようになって嬉しいです♪」などという思いがあってもそちらは言葉にせず、胸のうちに秘めておいてもらいたい。
編集者の皆さん、大変お世話になりました。
読者の皆さん、もし異世界転生する時、本書はかなりの実用書になると思うので、来世でも携帯することをお勧めいたします。
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軽すぎるので、今後も使うことはないと思うからこちらに放流することにした。
そもそも「ぉゎりに」と小文字を多用するセンスからして、10年前でも古臭い。流行遅れだ。