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高齢化する大河ドラマの光秀

   

放送年作品名俳優配役年齢
1965太閤記 佐藤慶 37
1973国盗り物語 近藤正臣 31
1978黄金の日日 内藤武敏 52
1981おんな太閤記 石濱朗 46
1983徳川家康 寺田農 43
1989春日局 五木ひろし 41
1992信長 マイケル富岡 30
1996秀吉 村上弘明 40
2002利家とまつ 萩原健一 52
2006功名が辻 坂東三津五郎 50
2009天地人 鶴見辰吾 45
2011市村正親 62
2014軍師官兵衛 春風亭小朝 59
2016真田丸 岩下尚史 55
2017おんな城主直虎 光石研 56
2020麒麟がくる 長谷川博己 43

 惟任(明智)光秀の生年に関する諸説が大河ドラマに及ぼした影響を見てみたい。光秀が重要人物として登場する大河ドラマは通算16作品に及ぶ。これらを一覧化していつどういう年齢の俳優が演じたかを並べてみた。ここで注目されたいのは光秀を演じた配役の実年齢である。

 放送時の俳優の年齢を平均して小数点を切り捨てると46歳になる。一覧すると、今世紀に入ってから高齢者が急増しているのがわかる。

 さらに平均年齢を前世紀と今世紀でわけると、前者は40歳、後者は52歳になる。これは『当代記』の高齢説が浸透した結果と見ていいだろう。来たる2020年の「麒麟がくる」で一気に若返るが、新世紀の光秀は高齢説が圧倒的に優位で、すでに定説化しているといっていい。

 ちなみに光秀が没年67歳なら、没年49歳の信長よりも18歳年長だったとことになる。

 - 与太話