4月25日まで関ヶ原の世界へ
2018/04/17
共著の新刊が出るまで関ヶ原熱が昂ぶって夜も寝付けず、気がつくと枕元に白い頭巾に覆面の武将が立っていて、「よう人面獣心、迎えに来たぞ」と呼ばわってきます、助けてくださいという方は救いようがありませんが、とにかく発売日まで待ち遠しい、早く関ヶ原の世界に没頭したいという方には、下記の書籍や映像作品をお勧めします。リンク先からご購入くだされば、いつも赤字なわたしの資料代も埋められます。
関ヶ原初心者の方は、まず小和田泰経先生監修のムック本から触れるといいでしょう。われわれの共著で論ずる「従来説」を余すところなくしっかりと記しています。最新の図説でとても読みやすいです。
また、いまや定番となった関ヶ原像の典型として、司馬遼太郎の傑作『関ヶ原』もお勧めです。先に読んでおくと、この小説の凄みがどこにあるかわかります。特に、司馬先生の魔法がかった筆力のタネと仕掛けを吸収しようとする創作家の方には、われわれの共著に触れる前に一読しておいてもらいたいです。
現在の関ヶ原ものに見られるお約束は、ほとんど本書で定着したようなものです。面白くて、読み始めたら途中で止まることはないでしょう。昨年映像化されて大きな話題になりました。
つぎに、関ヶ原本戦に関する白峰旬先生による『歴史群像』の論考。一次史料に基づく最新の解釈です。
白峰旬先生の単著『新解釈関ヶ原合戦の真実』も推薦いたします。
そして、関ヶ原合戦前の政治動向に詳しい光成準治先生の名著『関ヶ原前夜』が文庫化されました。増補されているので、すでに旧版が手元にある方もぜひお読みください。
それと共著者の高橋陽介先生が刊行された私家版の書籍があります。先生の自費出版物はいつもすぐに売り切れ、前著はいまや4万円の値がつくレアものです。すごい。こちらはAmazonでは買えませんので、下記のブログからご購入ください。
一次史料にみる島津の関ヶ原シリーズ『豊臣秀吉の死去は朝鮮在陣の島津義弘らにどのように伝わったのか』
シリーズの続刊も楽しみですね。
以上で書籍は終わりです。
最後に本命、参ります。仁義なき豊臣武将の抗争を見る上で圧倒的に必見なのは、これです。
では、4月25日発売の『天下分け目の関ヶ原の合戦』をお楽しみに!