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『戦国武将と男色 増補版』(ちくま文庫)発売

   

4月10日に、筑摩書房より『戦国武将と男色 増補版』を刊行いたします(書店により店頭に並ぶ日にちに違いがあるかもしれません。インターネット書店は12日からのようです)。
本書は11年前に洋泉社歴史新書yで刊行したものの復刻版として、増補と改訂を進めたものです。

戦国武将と男色増補版

近年では多様性のある社会が希求され、性的少数者であるLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)への理解を深めようとする機運が盛んになってきました。
性的な差別と偏見を取り除こうとする運動には、ヘテロセクシャルである私も賛意を示したいと思います。
これから運動を推進する過程で、歴史の古例と向き合わなければならない局面があることでしょう。戦国日本の男色を知ることは、現代人が今後の性愛を考える上で重要となるはずです。
ただし、同書に書いてあることは、運動にとって都合のいい情報ばかりではありません。場合によっては、むしろ足かせとなりかねない情報も挟まれています。もしも運動の賛同者あるいは反対者が、自分に都合のいい歴史解釈だけを信じて、そうではない情報を否認するならば、ファクトとフィクションを区別できない未成熟な運動として、魂を失っていくことでしょう。
私は少数派を救うための運動が、幸せな未来に近づくことを願っています。そのためには、虚妄を避けなければなりません。
言うまでもないことですが、人間の性愛の歴史は単純ではありません。複雑な情報を摂取して、これを未来に繋げることが人類の未来を豊かにします。
我々が乗り越えた壁は、我々の背中を守る盾となります。本書は、未来のLGBT運動を担う人にこそ読んでもらいたいと願っています。

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