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6月23日『戦国大変』発売!

      2023/06/21

【お知らせ】5月発売の『謙信×信長』(PHP新書)を読み終えた人もそうでない人も。6月26日に新刊を発売いたします。

戦国大変

戦国大変』(SYNCHRONOUS BOOKS)[ISBN:978-4847073199 1870円、発行:(株)日本ビジネスプレス、発売:ワニブックス]

JBpressの人気記事を選んで増補したものです。乞うご期待!

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[目次]

一五二〇【水原祢々松×長尾為景】なかったことにされた女当主──遺言の捏造と事実の改変の一次史料

一五五〇【大内義隆×ザビエル×フロイス】武将の酷評が作られ、広がる仕組み──男色の逸話創作と愚将の伝説拡散

一五五一【大内義隆×大寧寺の変】末世の道者は、未来の覇者ならずこそして──なぜ大内義隆は陶隆房を誅殺しなかったか?

一五六〇【徳川家康×桶狭間合戦】ド派手な見た目で兵粮を輸送する──松平元康は真っ赤な武者装束だった?

一五六〇【織田信長×桶狭間合戦】運は天にあり、突然の豪雨が覆した敗者と勝者──今川義元の決定的敗因

一五六七【織田信長×印判】《天下布武》は幕府再興と関係なし!──印判の字句はスローガンではない

一五七〇【足利義昭×姉川合戦】総大将不在で決着がついた一大会戦──計画通りに運ばない合戦

一五七〇【上杉謙信×椎名康胤】戦国越中のフォークロア──椎名軍、神保軍、越後軍、一向一揆のパワーゲーム

一五七三【武田信玄×西上作戦】戦国の兵粮と「戦地禁制」──貫高制から石高制への移行

一五七三【武田信玄×諜報員】忍者より確実な情報収集工作──フェイクでフェイクを見破る

一五七三【徳川家康×武田信玄】敵将の急死を狙う、嘆く──おのれを滅ぼそうとする者への対応

一五七四【上杉謙信×後継体制】なかなか御屋形様を指名しない御家の事情──長尾顕景改め上杉景勝の誕生

一五七七【武田勝頼×上杉景勝×菊姫】一睡の夢に消えた真・三国同盟──勝頼と景勝の同盟は既定路線だった

一五七九【上杉景虎×御館の乱】他国の力を利用しても傀儡政権にはならない──三郎景虎が勝利するシナリオ

一五八二【惟任(明智)光秀×山崎合戦】織田家唯一の軍法が明暗を分けた──光秀が信長に勝ち、秀吉に負けた理由

一五八五【伊達政宗×小手森城】若武者・政宗が自作した撫で斬り悲話──その虐殺は本当にあったのか?

一六〇〇【上杉景勝】論語を愛した沈黙の武将──景勝は何を夢見ていたのか

一六〇〇【直江兼続×関ヶ原合戦】直江状と景勝状──兼続は家康に書状を送っていない

一六〇〇【石田三成】笹尾山ではなく自害が峰にいた治部少輔──明治に作られた「史実」

一六〇〇【本多忠勝×石田三成】戦乱を終わらせ、苦い平和を迎える──無双の壮士、敗者に手をつく

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ほか番外編3本あります。

特に加筆した記事は、戦国の兵站に関する記述です。戦国大名は遠征先での兵糧をどうしたのか。貫高制から石高制への移行はなぜ進んだのか。本書を通して、応仁の乱から小田原合戦を介して戦国の体制がきく化する様子にご注目ください。

どうぞお楽しみに。

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