天下静謐

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春に咲く花といえば

      2018/03/27


桜の咲く通りを歩いてきました。

春は好きな季節ですが、子供の頃は、冬が好きでした。

個人の記憶でいうと、冬になると、みんななんとなくルーズになったものです。
老人はあまり動きたがらず、若者にはいつもより優しくなる。若者の率先して老人のために働く。

また、みんな焚き火や炬燵など、暖房のあるところに集まって、ゆっくり暖まろうとする。子供もそばでのんびりしながら、ほかの季節にはそれほど見られない大人たちの労わりあう姿を愉しむ。
こういう人間と人間が密接になりやすい季節だったというのが、わが胸中に記憶されている冬景色です。

わたしも昔は寒さに強かったので、雪や氷に戯れることが多かったですが、初老に入ると、これがめっきり弱くなりました。

ところで、若いうちの苦労は買ってでもしろと言いますが、歳をとると苦労を買うための資本すらありません。

老人や中年がいう「若いうちの苦労」は、言っている本人が真意を理解せず、単なるマウントで使っていることも少なくないかもしれませんが、いつか必ず買いたいと思っても買えないときが来るので、回復不能なダメージを受けない程度に買うことは、お勧めしたいところです。一見理屈に合わないような言葉も、多くは先人の知恵として、なんらかの機序があるから、故事として伝わっているものが多いです。

ただ、搾取される、利用される、騙されるという危険も隣り合わせなので、よく相談できる大人が周囲にいる環境に身を置いておくのがいいでしょう。もっとも、悪い大人が減った分、頼りになる大人も減っているかもしれません。

しかし、春が好きになったといっても、花粉に弱いし、花見を愉しんだこともないので、単なる消極的な好みです。

これからどうやってこの季節をより愉しいものとするか、思案のしどころです。

 - 日記